RCサクセションのカバーズというアルバムが発売された時、23歳でした。
古い洋楽のカバーアルバムなんですが、とっても好きなアルバムで、中でもラブミーテンダーは大好きな曲のひとつでした。
ラブミーテンダー、と歌われる部分を、何言ってんだーと言い換えた、ものすごーくふざけたその直後に、衝撃的な言葉が続きます。
何言ってんだ ふざけんじゃねえ 核などいらねえ
何言ってんだ よせよ だませやしねえ
このあとも、シンプルにして強烈な歌詞が、これでもかというぐらいどんどん続いていきます。
誰が聴いてもすぐに分かる言い方で、今まで言えなかったことが歌われていく・・・この曲を聴くそのカタルシスはとんでもないものでした。
その言い方は、反核という内容と同時に、身も蓋もなく全て言うんだ、そして絶対に伝えるんだ、というその姿勢をも同時にこちらに伝え、聴く人に対してのある種の愛情を強烈に感じさせるものでした。
要するに、反核の歌でありながら、愛に満ちた歌でした。
そして信じられないことに、今なら当時よりもっとそのことがよくわかる気がします。
この曲は最後に、プレスリーの英詩のままで歌われる部分があるのですが、今日はこの部分を勝手に日本語訳したいと思います。
誰でも出来るような超簡単というか、訳す必要も全然ないんですけど、でもやりたいのでやります!!
やさしく愛して ほんとうに愛して
決して僕を離れさせないで
僕のかわいい恋人 愛しているよ